おもちゃで遊んでくれない鳥さん向けのおもちゃ・素材をご提案

鳥さんの行動をヒントに

Step 2.アプローチ法 ~食べ物の力を借りて齧る動機付けを作る~

柴田祐未子

Step 1で、鳥さんの観察を通じていろいろな情報を得られたと思います。

ここからは、実際に試していくためのアプローチ法をお伝えいたします。

まずは、見慣れないおもちゃ・素材の存在に鳥さんが慣れることは必要ですし、時間をかける場合もあると思います。慣れるのをひたすら待つのではなく、飼い主さんの押しつけがましくない程度の積極的な介入で、ただ待つだけよりも短い期間(時間)で鳥さんの知的好奇心を刺激していけると考えています。

元々、鳥さんの行動からヒントを得ているので、鳥さんにとっては初めて見る知らないモノというハードルが高い状態ではなさそうです。つまり、新しく購入してきたおもちゃよりは、受け入れやすくなっているところからのスタートとなります。

クーちゃんの観察から好みを探って、実際にどんな素材なら受け入れてくれて、遊んでくれるかについて、一緒に見てまいりましょう。

まず最低限、「モノに対して怖がらないこと」が大切です。

 まずは、悪い例↓

「これどうかな~?」と、モノの方をクーちゃんに近づけた時の様子です。明らかに、「イヤッ!」の意思表示ですね。飛んで逃げていくまでではなくても、以下の行動からも、「それ以上は近づけないでっ!!」の気持ちが手に取るように分かります。


↑身体をそらす。距離を置く。

 
↑視界に入っていないフリ。

 

素材などを鳥さんに試してもらう時のお約束事としては、

★おもちゃ・素材の方を鳥さんに近づけるのは、NG!

★鳥さんからおもちゃ・素材に近づいてもらう!

ということが大切です。

 

大好きなモノの力を借りる

 Step 1で選んだ素材に、鳥さんが大好きな食べ物を利用して、近づいてもらいます。大好きな食べ物の力を利用することで、「あれ何~?」という恐る恐るの気持ちもありながらも、大好きなモノがそこにある!という気持ちもあり、短い時間(期間)で近づいて来てくれるようです。この段階で、食べ物を仕込まなくても興味を持って近づいて来てくれる場合は、必ずしも食べ物を利用する必要はありません。

最初は、大好きな食べ物が目当てかもしれませんが、少しずつ、あれ?カジカジやると楽しいかも?ということに気付いてもらえたらいいなと思っています。

素材に穴があけられるタイプのものであれば、穴を開けて、その中に大好きなものを入れます。ここでも、小さなステップが必要です。

例えば、素材に穴をあけて、その中に鳥さんの大好きなものを入れる場合、最初は、いとも簡単に大好きなモノがゲットできるくらいに設置します。

むむ、、、あれに見えるは粟穂!食べたいけど、あの大きいのは何??

恐る恐る、、、

近づいてきて問題なく食べてくれた、逃げ腰ではないことが確認できたら、この画像の粟穂を素材の中に押し込みます。
つまり、少々、素材自体を咬まないと粟穂がゲットできない状況です。

鳥さんが、このおもちゃ・素材の中に、おいしいモノが隠れてる!という関連付けができたら、見ただけではそこに大好きなモノがある!とすぐに分かりにくい、例えば粒が小さなサイズの食べ物を入れてもOKです。

なかなか、近づいて来てくれないな~という時は、素材自体の周りに大好きなものをばら撒きます↓
 

あるいは、ご褒美を与えながら、少しずつ少しずつ素材に近づけます↓ 

 

畳を齧るのが好きな鳥さんには、このタイプの素材はいかがでしょうか↓

臆病なクーちゃんも、すぐにワラの上に乗ってくれました!

クーちゃんの場合は、同居鳥さんのエトちゃん(コザクラインコ)の手助けの力も大きかったのではないかと思います。このように、同居鳥さんがいる場合は、比較的、新しいおもちゃ・素材を受け入れてくれやすい鳥さんにお手本になってもらってもいいかもしれません。(ケンカが勃発しなければ)

同じ素材を、ケージの側面に取り付けてみました↓
まずは、簡単なところからスタート!

少しずつ難易度アップ↓

素材に慣れた様子であれば、鳥さんを手にのせた状態で、少しずつ近づけてみることはOKです。近づける過程で、「イヤッ!」のボディランゲージ(体をそらず、視線をそらす、飛ぼうとする態勢をとる)を見せたら、それ以上は近づけないようにします。

 

少しずつ、少しずつ、クーちゃんのボディランゲージをよく観察しながら。

あ!いいモノ見っけ!

東の事務局長が、少しずつ上手く近づけていって、食べてくれました。

自分から近づいて、食べられるようになりました!

「この中のどこかに、おいしいモノが隠れているのを知っている!」と学習してくれると、自ら探すようになってくれますし、その過程で素材をカジカジしてくれるようになるケースが多いと感じています。

さらに、鳥さんに興味を持ってもらうために、続いてStep 3へ!


投稿順 新着順